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複合菌発酵生産物質N21とは・・・
複合菌発酵生産物質N21のデータ



 森近 浩 先生
発表内容要訳 発表内容(スライド)

複合菌発酵産生物質N21の臨床的検討(3)
−血清脂質の推移を加えてー

 今、胃癌の原因としてピロリ菌が問題になっています。この菌は偶然発見されたものですが、N21を飲んでピロリ菌がどの程度減っていくか、また難治性の消化性胃潰瘍が治っていく経過を見るのも面白いと思います。サイトカインの動向がN21の治験を応用しながら、長岡先生らと一緒に勉強させていただきたいと思います。


 リハビリに関しても、開業医にとっていつまでも元気で健康維持できるには、どんな運動療法がいいのか、それによって免疫に対応してどんな変動があったかを話したいと思います。
 私は毎年夏休みに一人旅をします。これは天売島と焼尻島です。北海道の羽幌からフェリーで1時間半、快速艇で1時間、天売島はさらに30、40分、快速艇で行ったところにあります。
天売島はオロロン鳥やウトロという海鳥がおり、全島が天然記念物です。焼尻島は開放され、若者の楽園です。こんなところがまだ日本にあるり、ストレスを大いに解消してくれました。


 今日は「血清脂質の推移を加えて」を話します。プラークの対脂効果は島田先生の専門です。私は患者さんにどうコレステロールや中性脂肪を落としていくかを説明しています。現在の血清脂質の正常値、総コレステロールが200以下になっています。HDLは40以上ですが、LDLは最近までは140でした。アメリカでは70以下になれば、心筋梗塞や脳梗塞にならないというデータがあるそうです。プラークは血管の垢ですが、HDL‐コレステロールでLDLコレステロールを割った比率が2.0以上だと動脈硬化が進みます。2.0以下だと退縮効果あり、1.5だと更に退縮効果があるということで、推移を見ていきました。


 高齢化社会になって4月からメタボのデータ、LDLコレステロールのデータが直接測定できるようになりました。それ以前のLDLコレステロール値は、Friedewaldの計算式で計算したのがありますので、4月からの測定値とは多少違うと思います。


 さっきいった血液像ですが、なぜ白血球像を見るのか。サイトカイン=インターロイキン(IL)は単に白血球間のみならず、血管内皮細胞や線維芽など白血球以外の細胞にも作用し、これらが種そのILを生産する。これも動脈硬化に関係あるかもしれませんが、血管の内皮細胞や線維芽細胞からもインターロイキンが出ることが証明されて、「サイトカイン」の総称がつきました。
 これは炎症に対して非常に鋭敏です。ですから、アレルギー反応が起きると、好酸球が多くなります。単球は体内の免疫機能を示すということで、白血球は核の細胞で推移されます。好中球は敏感に動き、リンパ球がさほど変化していなければ好中球の増減は関係ないといわれています。生体内の抵抗力を見るために、好中球をリンパ球で割ると生体の抵抗力が示されます。約1.3から2.5が正常です。これはマーケンクレイブスがかなり前にロイコインデックスとして、免疫のデータのひとつになることを示しました。そのまま私は応用しています。


 今度の症例は、関節リューマチの人、前から経過を見ている人ですが、日光性皮膚炎、強皮症、血管炎、免疫機能に関係する人ですし、対象2例は私とうちの職員。これは76歳の男性です。不幸にも窒息死されました。私の1年、先輩ドクターです。経過は順調でした。好酸球は全体的に減り、単球ですが、一時高くなっているのは肺炎のためです。自覚症状は、レイノー現象があります。また、指先や潰瘍ができて手のこわばり、下に示したのがコレステロールの値です。ロイコインデックス、動脈硬化指数といってもいいかもしれませんが、だいたい変わっていない。ですが、一時、少しLDLコレステロールが増え、減り、上がっています。


 これは、62歳の女性です。強皮症でN21を飲んでいます。特徴は、好酸球がゼロです。以前に話しましたが、この方はかなり前に、パルス療法、かなりのステロイドを飲んでいました。これでは…ということで相談して私のところに来た患者さんです。今、症状はほとんどないのですが、好酸球が上がってこない。これは今後変化が起きるだろうと見ています。手芸が得意で陶器をつくりますが、これを止めると症状が良くなると思います。N21をたまに休薬することがあります。この方の血清脂質はLDLとHDLの比がほとんど正常で推移しています。


 この方はリューマチですが、ほとんど症状がなくなったので、N21を打ち切りました。注意点は、総コレステロールの推移です。甲状腺機能が71歳まで問題があり、ちょっとすればリューマチ反応が、どちらかというとコレステロールが高い方です。それがそのまま推移しているようです。LDLとHDL比が2を越している。リューマチの方は血管が非常に細いです。固くで採血も注射もしにくいです。


 この方は日光性皮膚炎です。経過は順調です。総コレステロールが低い。HDLが高いのにLDLとHDL比を取るか否かは問題ですが、2.0を越しているので、総コレステロールもLDLコレステロールも110以下をクリアーしています。ほとんど今は日傘をささずに、夏も徒歩で通院しています。


 これは私です。この年になって変化がありません。N21のお陰だと思います。食事に注意していますが、総コレステロールもLDLとHDLもほとんど正常内です。いつまで生きるのか不安がありますが。


 これはうちの職員です。ほとんど変わりません。脂質は問題ありません。総コレステロールは200から220間を推移していますが、LDLとHDL比は正常です。この人の不思議なのは、ガングリオンが手首にできて、それが飲んでいる間に消えてしまいました。N21に関係あるのかなと思います。これも視野に入れる必要があるかもしれません。


 まとめです。多種多彩な患者さんがみえるので、そういう目で今後もN21を見ていこうかなと思っています。血清脂質は、脂肪だけ上がっている人を診ていないので何ともいえないのですが、今後も血清脂質についての有効性を、島田先生のご指導を仰ぎながら勉強したいと思います。


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